解体工事の状況です。
昔、日本の家は地元の「木と土と紙」で作られていたといいます。
現在の感覚では信じられませんが、確かにそのような材が多用され、それでも長年の風雪に耐えてきた事実がありました。
曲り梁(まがりばり)があらわになりました。曲がった木材を使用しながらも、線と面で構成される建物を造る日本の大工職人の腕に脱帽です。このような技術が90年前といったレベルではなく、数百年あるいは幾千年前から確立されていたと知った時は驚愕でした。
鳥衾(とりぶすま)。鬼瓦の先端についている「ちょんまげ」のようなものです。
日本の建築に興味がなかった頃は、まったく気にも留めたことがありませんでしたが、カッコよく思えてきました。意匠的なものかと思っていましたが、鳥をとまらせない、鬼瓦に糞をさせないため?との説がありました。