薪ストーブ 壱

ご無沙汰しております.タイトルにあるように「薪ストーブ」にまつわるものをシリーズ化していきたいと思います.

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 本医院の玄関にある薪ストーブ「ディファイアント」です.この種では大型機種で,60坪の空間をこれ一台で暖房可能であるとのこと.院内にはエアコンもあるので,ここまでの大型が必要か!?と思いましたが,大は小を兼ねると考え選択しました.製造元はアメリカのメーカーで,日本ではファイヤーサイドが総代理店です.一般的なストーブの色イメージは「黒」だと思いますが,ご覧のとおり「白」です.歯科診療所のクリーンなイメージも考慮し,この色を購入することに決定しました.ところが,販売店はおろかファイヤーサイドに聞いても「白(サンド色)は輸入打ち切りで品切れです!」・・・・・.

 

無いとなると余計に欲しくなるのが心情でして,あちらこちら全国の薪ストーブ屋さんに問い合わせました.が,有名どころは全て無し.「国内には無いのか・・,本気で海外に問い合わせるか!」と,国内はあきらめかけていた頃,篠山から比較的近い京都のお店が「新古品の程度の良いのがお安く出せますよ.」とのこと,即決でした.

本医院建物が今年の2月に完成するまで,最も待ち遠しかったかったことは,薪ストーブを炊く!!でした.そして待ち焦がれていたその日がおとずれ,ついに薪ストーブに着火!しました・・・が,しかし炎は揺らめいているのですが一向に暖かくなりません.謳い文句では「トップクラスの暖房性能」なのになぜ???

主暖房として本気で考えていたのに,困ったぞと.そして色々と調べると原因が分かりました.この機種は60坪以上の吹き抜け空間でも暑いくらいに暖めることができるそうですが,それまでにガンガン薪を燃やしてアイドリング状態にしてやらねばなりません.しかしそこまで持っていくにはゆうに薪一束(φ20cm)・小売価格4~500円を灰にせねばなりません.それから巡航運転で薪2~3束を燃やして一日中ぽかぽか・・・.

え!?一日2,000円の薪代(汗)!!そんな余裕はありません.

ということで自分で薪を作ることにしました.幸い,敷地を整理した時にたくさんの木がでましたので,植木屋さんに処分しないでもらい隅っこに積み重ねておきました.あとは自分で割れば暖房代がタダです!それを見たご近所さまが「先生,自分で割るの!?そんなんよーせんやろ!」と・・・.

そー言われると余計に「否,やりますよ!」ということで,薪割りを一所懸命勉強しました(笑).

薪割り.JPG

たかが薪割りされどMAKIWARI,調べるほどに奥深く薪ストーブ愛好家の多くがそれにとりつかれていることが分かりました.かく言うわたくしもその薪割り中毒者予備軍の一人です・・.スポーツは苦手で体を動かすということが少なかったのですが,今は週末の薪割りが待ち遠しくてなりません.「パッカーン」と気持ちよく割れたりすると爽快で,夜のビールが最高に美味となります.昨夜も歯科技工で午前様(ちゃんと仕事もしています)でしたが,今日夕方は薪を割る時間があったので,疲れも忘れて薪割りに勤しんでしまいました.

 

 

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そんな薪割りを楽しんでいたのですが,雨を凌げる置き場に困りました.そこで,大工さんにお願いして立派な薪棚を拵えてもらいました.幅8m 容量8.5立米,計算上は530束,4トンの薪が設置できます.篠山の冬は氷点下にもなり,どれくらいの薪消費量となるかは不明ですが,予測では二冬分をストックできそうです.

この薪棚診療室から見えるのですが,幼少の頃に実際に薪で煮炊きや風呂を沸かした少しご年配の患者さん(特に男性)と話に花が咲きます.薪の切り方はどうのとか,樹種によって暖かさや煤の量が違うとか.先日もお互い歯科診療はそっちのけで15分以上盛り上がっていました(汗).薪ストーブがお好きな方はぜひお越し下さい(笑).

 

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敷地に転がっている原木はたくさんあるので,今冬の薪ストーブ談議を考えながら薪割りを楽しみたいと思います.

 

 

 

 

 

日本では薪ストーブはまだまだマイナーで,「森林を破壊するの」とか「燃やすことで今問題の二酸化炭素が増えるじゃない」とか「贅沢な趣味だ」思われることもあるみたいです.しかし,薪燃料はバイオマスエネルギーで,地中の化石燃料を燃やして大気中の炭素量を増やすよりよっぽど良いと考えられています.また,ある調べでは灯油との熱エネルギー/費用では薪が優れていました.さらに,薪ストーブの暖かさは電気はもちろんガス・石油が燃焼したときにはほとんど発生しない心地よいぬくもり=遠赤外線が大量に発生します.戦後大量に植林された杉などが需要なく放置され荒れ果てた山がたくさんあると聞きます(木は樹齢30年をピークに二酸化炭素吸収量は減少).もちろん,かといって「木」をどんどん燃やせばよいとは思いません.薪ストーブを愛するものとして,植林や山の間伐にいずれは携わりたいと考えております.

こうやってブログを書いているだけでも照明,PC電源などなどから間接的に大気中のCO2濃度を上げている訳で,当然エコロジストは気どれません.しかし,少しずつでも昨今の環境変化・破壊のことを考えていたいと思います.

今日は薪ストーブのことなので,夢中で長々と書いてしまいました・・.おやすみなさい.

 

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