ご無沙汰しております。
さきほど日付も変わり、平成22年4月1日 新年度スタート。
タイトルにありますように「歯科 石井医院」は開院してちょうど1年が経ちました(忘れる能力に長けている私としましては4月のイッピが開業日というのは有難い・笑)。
1年という期間はあっという間だったと言えばそうですし、いろいろあって長くもあったかなぁとも!?
振り返ってみると・・・、ぜんぜん自分はマダマダなんだと(医院のブログにこう書くのも何ですが)。診療におけるその時そのときは、自分ができる最良のことをしたいと考え行っていますが、後になって「あの方法以外なかったのか?」「あの治療方法が最善で、ご本人が本当に希望されたことだったのか?」と。
国家試験も合格しない学生の分際で、臨床実習中に「世の開業医さんの治療はひどいな!こんなのは医療じゃない。」と勝手に決めつけ、「卒業したら大学病院でキチンとした診療技術を身につける!!」でした(実際はそんなことありません。大学病院に残らずとも開業医院で見事な診療をされている先生はたくさんいます)。
そんな進路の決め方をしたおかげで!?10年近くを母校の大学病院で臨床させていただきました。その診療スタイルはというと、見学する学生への教育も条件であり診療時間は余裕をもって(平均一人1~1.5時間)、良質な材料でも確実な方法を選択するためにはいとわない(採算度外視)、という感じでした。
そんなスタイルで長く診療してきたため、一般開業医のある程度多くの人数を保険診療報酬に見合った方法や材料で診るというスタイルには最初かなり戸惑いました。現在も慣れたとは言えませんが・・。
先ほど古館さんのニュース番組で明日からの診療報酬改定(値上げ)を医科を話題に取り上げていましたが、歯科も改定(値上げ)しました。値上げしたとは言え雀の涙ほど・・。
歯科医療の現状は保険診療中心と自費診療中心(あるいは自費診療のみ)に二極化して行くといわれます。「歯科」とググれば大量の歯科医院情報が検索されますが、その中には自費診療のみの先生も散見され色々と書かれています。
ex) 「画一的な保険診療では必要最低限のことしか行えず、適正な治療が行えない」とか。
晴れて歯科医師免許を取得して臨床研修医となったころ、同期が『ウチの叔父さん自費診療のみだよ』と聞いたとき「ひどいな。金儲け主義か」と心のなかで思ったものでした。
しかし、ex) の先生も『叔父さん』も今となっては理解はできます・・。
でも、先の古館さんの中で「医療費の窓口負担増は困ります、年金生活なので・・」とおっしゃられていたような高齢者が多くおられることも事実です。
今後私はフレキシブルに対応していきたと考えておりますが、このような苦悩もありタイトルに「・・・」を付しています。
長々と駄文におつきあいありがとうございました。新年度も「歯科 石井医院」をよろしくお願いいたします<(_ _)>