薪ストーブ 参

皆々様、新年明けましておめでとうございます。ずいぶんと遅いご挨拶ですが、本年も歯科 石井医院をよろしくお願い致します。

ブログ書初めが「薪ストーブ」・・・。これ何のブログ??というのは言いっこなしでお願いしますm(_ _)m

 

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朝起きて愛しの薪棚に向かうと・・・。

「さあどうぞ、僕たちも薪にしてください」と言わんばかりの原木がわんさと積み上げられていました。

???数秒首をかしげ・・・、思い出しました。先日患者さんが「村の山伐採で”タキモン”にするんにええクヌギ出たから今度もてったるわ!」とおっしゃてました。

こころの中で深々と礼をし、この連休は早速薪づくりです。

 

”タキモン” 私、関西生まれですが、随分と離れていましたので、この言葉は知りませんでした。どの辺りまで使えるのか分かりませんが、薪あるいは薪を使って暖をとる器具を総称してこう呼ぶみたいです。「炊きもの」からだと思います。

 

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自作の原木切り台に乗った直径40センチのクヌギ、かなり重いです。

伐採直後の木は水分量50%以上、これを20%以下に乾燥しないと”タキモン”には使えません。燃焼する際水分蒸発にエネルギーを費やし火力が得られないのです。

薪の形態にするのは樹皮に守られない木の表面積を多くし、より早く乾燥させるための手段でもありますね。

 

 

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『バカッ!』といい音を出してキレイに割れてくれます。

右は曲がりくねって大きな節のある樫の木。敷地内整理で出たものですが、あまりにも手強く割るのを諦めかけています。薪割り入門がこんなのばっかりでしたので、今回のクヌギは楽勝です。

 

 

 

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割るにも焚くにも最良とされるクヌギは病みつきになる樹種だと納得、あっという間に一山できました。

斧を振っている時は無我夢中といった境地で、そのあとの達成感たるやなんとも言えません。

 

 

 

夕暮れまで続けた薪割り、気分的には外灯点けてでも続けたいところですが、これ以上放置すると家族がシロイ目になりそうなので、「みんなをあったかくするためにやってんだよ・・」と言い訳するがごとく、ストーブに薪足し(汗)

 

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しかし、ストーブ前でも私は足止め・・。

この「炎」を見ることにも魅了されます。左は所謂炎の色。

右は希薄なガスが燃焼した時に時折発生するストーブ愛好家憧れの「オーロラの炎」。

幻想的な水槽の中をを眺めているような気持ちになります。

 

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さて、これは何でしょうか?薪が燃えるスペースのさらに奥で輝いています。

正解は「触媒」が赤々と燃焼している状態です。この薪ストーブ、世界でも数少ない触媒搭載タイプです。

なぜに触媒か?

ご興味のある方はこちら ↓ にどうぞ。

 

薪ストーブはご存知のとおり薪を燃焼させて暖をとります。その時木からは高温による燃焼ガスが発生し、それが発火して熱エネルギーとなっている訳です。

普通に木を燃やしたときには煙が出ます。しかし、その中には未燃焼なガスが残っており、エネルギーとなる成分が残っています。これを車のマフラーに用いられる触媒の原理を応用し、未燃焼なガスを再燃焼させて熱エネルギーを使いきり、ムダのないようにしている訳です。

これはアメリカの方が30年ほど前に発明したそうです。これは「薪ストーブ」以来の発明とも言われております。

薪ストーブ以前は「暖炉」であり外国映画のお金持ちのリビングにある?アレです。暖炉は薪を燃やしてその裸火で暖をとります。しかし前出のように未燃焼ガスによるムダがあり、また煙突へダイレクトに熱気が排出されます。

そのムダをなくすべく鋳物の鉄の箱で薪を燃やし、熱エネルギーの効率化を重視した「薪ストーブ」考案したのがこれまたアメリカ人、ベンジャミン・フランクリン。名前はご存知なくともテレビ等で顔は拝見されたことがあるはず・・。

合衆国の最高額紙幣100ドル札のその人です。日本でいうところの諭吉さんにあたる人ですね。

アメリカの諭吉さん?ですからそんじょそこいろ偉人とは訳が違います。

彼はその他多数の発明をしたそうですが、「私が多くの発明品から大きな恩恵を受けているように、私もまた自分の発明で、人々に奉仕する機会を与えられたことを歓びたい。私たちは、特許権ということに対して、もっと寛容に考えるべきである。:STOVE LIFE 地球丸刊」と言ってその特許権を自ら放棄したそうです・・・。

 

すごい人だと思いませんか?

そんな偉人の業績には到底及びませんが、今後も人々のために奉仕する医療人でありたいということを年頭のご挨拶とさせていただきます。

 

 

 

 

 

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